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2008/08/05

いよいよ

 医学部定員大幅増が決まりそうだ。地域医療への取り組みに対する具体的なビジョンを示すなど、条件は色々ありそうだが、おそらく例によって見切り発車となるのだろう。

 我々の年代としては「定員が増えたとして一体誰が、どういう教育をするの?」という疑問が沸くが、基礎医学、臨床医学を問わず、近年はリストラの嵐が吹きまくり、講座数、教員数共に大幅減。特に教授は以前の2~3講座分を一人で切り盛りしてるそうだから、大学医学部の使命である「研究・教育・臨床」の三本柱を支えるには、何もかもが足りない気がする。

 まあ年々衰えが激しい私の様な爺医としては、取りあえず自分が当面生き伸びていく事が最重要課題だが、「医療崩壊は単なる人数合わせの問題ではない」事を日々肌で感じている者として、今回の定員増の措置には、十分な将来的展望を持った卒前・卒後教育システムの構築が不可欠である事を強調しておきたい。

 現行のマッチングは、結局強者の為のシステムであり、医療機関にも、研修医にもある種の序列が生じた。それはやむを得ない事なのだろうが、「患者さんに対する貢献度」と必ずしもパラレルでない所が問題だったと思う。

 メディアでも高度先進医療、地域医療、周産期医療、救急医療というキーワードが多用され、その狭間に「当たり前の事を当たり前にこなす事の重要性」が埋もれてしまったのではなかろうか。

 何度も書いている様に、個々の医師が自らの役割を淡々とこなし、各診療圏内にオープンなネットワークが構築されれば、状況は随分変わると思う。結局御神輿はみんなで担ぐ以外に無いのだから。

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