毎月読んでいた訳では無いが、特集の内容により年に何度か買っていた雑誌の一つなので、休刊(廃刊?)は寂しい。
しかも今月号の特集は「もう一度学校へ行こう/社会人よ新しき”リベラルアーツ”を身に付けよう」というもの。「何でこんな御時世に!」という声があちこちから聞こえて来そうだが、こういう時代だからこそ、打算抜きに「知を満喫する」営みがあっても良いのではないかと思う。
自らの過去を振り返ってみて思うのは、「若い頃の学びには、必ず何かゴールが設定されていた」という事、中学生には高校受験(今なら中学受験が普通かもしれない)、高校生には大学受験、大卒後は就職という感じで、進むのが普通で、本来リベラル・アーツを身に付けるべき大学1~2年(昔でいう一般教養課程)は、むしろモラトリアムの時期として機能していた学生が多かった気がする。
まあ私は、全く違う領域の資格を取るため、20代半ばで予備校に通い別な大学を再受験、運良く合格出来た後も6年間の厳しい教育を受けてようやく仕事に就くことが出来た。
卒業後もずっと忙しく、専門医を取ったり、働きながら何とか学位を取得したりしたが、「楽しむ」なんていう心境をチラッとでも味わえる気分になったのは、この一年位かもしれない。
しかし学部時代を入れて27年間学んできた医学でようやくこのレベル。今回話題のリベラル・アーツという事になると、とても自信は無い。
少し検索してみると、リベラル・アーツは自由七科と称され、その上に哲学が君臨するそうだ(だから全ての博士号に”philosophy”がついてるのだろう)。
そして自由七科とは、文法、修辞学、弁証法(論理学)という三学と算術、天文、幾何、音楽の四科、今の時代には若干違和感も感じるが、やはりこうしたものが揃ってこその「教養」と言えそうだ。
早速4月号をAmazonに注文したので、届いたら少し時間をかけて、読んでみたいと思う。
さすがに今の生活を継続しながら「学校に行く」のを実現するのは困難だが、この年になって初めて理解できる事も多いだろうから、”知”のアンテナだけは錆び付かない様に手入れしていきたいものだ。
それにしてもEsquire (エスクァイア) 日本版は22年続いたのか。ちょうど30才過ぎから読んできた訳だから、休刊の知らせは、まるで古い友人を失うようだ。