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2009/12/14

個人としての危機管理

 この週末は釣り人による海での遭難事故が続いた。最初は苫小牧東港・防波堤で釣りをしていた自衛官7名が、岸に戻ろうとした時にボートが転覆、救命胴衣は着けていたものの、溺水や低体温で5名が死亡し、1名が不明、無事救助されたのは1名だけだったというもの。

 当時強風で波も高く、岸から離れた防波堤にプレジャーボートで渡るのは危険な状態、しかも過去にここでは死亡事故が数回起きている様だから、さすがに危機管理が甘かったという事になるだろう。

 しかも海保は非常に危険な状況下にも関わらず、ヘリや航空機、潜水チームまで投入して捜索にあたたそうだ。厳しい言い方かもしれないが、遭難者の職業が、自衛官であった事を考慮すれば、釣りに出る前に、「今日は危険だから止めよう」という判断が出来た様な気がするのだが・・・。

 次は茨城県神栖市の防波堤、ここも立ち入り禁止が大きく表示され、「過去に「○○名の死者が出ています」という但し書きのある場所。まあそれだけよく釣れるのかもしれないが、やはり強風や高波の恐れがある悪天候だったそうだ。

おそらく戻る途中高波にさらわれたのだろうが、家族に「これから帰る」というメールが入っていただけに、何とも言いようのない悲しみを感じる。

 まあ釣りに限らず、屋外での遊びには必ず危険が伴う。自然と親しむのはとても楽しい事だけど、常に危険が隣り合わせである事を自覚していないと、大変な事になっちゃうんだよね。

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2009/11/26

またまた睡眠導入剤・・

 婚活をエサにした30代女性による連続殺人疑惑でクローズアップされた睡眠導入剤、今度は39才の男性が、女性暴行、強盗強姦容疑で逮捕された。

 この手の犯罪は実に卑劣で、同じ男としては「もう~切っちゃえよ!」とか思うのだが、そういう訳にも行かないようだ。

 違う女性を次々居酒屋に誘って薬物入りの焼酎を飲ませ、近くにある自宅に連れ込むという手口はあまりに悪辣だが効果的、同伴する女性がいつも意識朦朧となるのを見逃さず、飲み残しの焼酎を保存して警察に通用したという居酒屋店員の良心に拍手を送りたい。

 そういえば数年前、製薬会社社員や男性看護師らと共に、薬物入りの酒を飲ませ、女性に暴行を加えた某大学病院の研修医がいたが、今検索してみたら、さすがに免許取り消しになっていた。

 睡眠導入剤はそもそも酒と一緒に飲んではならないもの、こうした事件を防止するために、アルコールに触れると真っ赤になるとか、そういう工夫は出来ないだろうか?

 医療に携わる者として、異常な物欲や性欲を満たす為に、保険適応が認められている薬剤が使われるというのは、何ともやりきれない気持ちだ。

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2009/11/22

人間は壊れ物なのだ

 沖縄県内で、中学校2年生が同級生に暴行を受けて亡くなるという事件があった。当初は「プレハブ小屋の屋根から落ちた」という事にされていた様だが、警察は遺体の様子から、すぐに嘘だと分かっただろう。

 外科系ではないので、それ程多くの事件に接した訳ではないが、仕事柄当直などで、こうしたケースに遭遇する事は何度かあった。

 そして自分も人間である以上、いつか必ず死ぬのだが、いわゆる「撲殺による死」というのは、死に方の個人的希望順位としては多分最下位クラスだ。

 結局こうしたケースの殆どは多発外傷~ショックになる訳で、脳挫傷、肋骨骨折+肺挫傷(肺出血)、肝挫傷、脾破裂、腹腔内出血、骨盤骨折、急性循環不全といったおぞましい病名が、検案書に記される事になろう。

 どうしてこういう事になるのか良く分からないが、多くは暴行を加えているうちにアドレナリンが過剰にになって異常な興奮状態に陥り、第三者が強力に止めない限り、鎮める事が出来ない様だ。

 ただ今回の件に関して言えば、最近テレビなどで、高校生がやたらに殴り合ったり、流血騒ぎを起こしたりする映像が流されていた事と無関係では無い様な気がする。

 ある程度の年齢になれば、あれは「俳優が演じている架空の出来事」であり、その原作が漫画だという事も分かるのだろうが、中学2年というと、まだその辺が分かっていない可能性もあろう。

 テレビの主人公は、殴られても蹴られても額から血を流しながら甦るが、普通ああいう暴行を受けたら、救急車で即病院行きだ。

 テレビが悪いとは言い切れないが、昔は暴力シーンに対する放送基準が、もう少し厳しかった様に思うのだが・・・・。

 中学2年で同級生によって人生を奪われてしまった被害者の事を思うと、人の親としてどうにもやりきれない。心からご冥福をお祈りする。

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2009/11/17

市橋容疑者・涙の理由は?

 英国人女性の死体遺棄容疑で逮捕され拘留中の市橋容疑者、食事を拒否し「親に頼るつもりはない」とコメントし、時々涙を流しているという。

 弁護人は取り調べの一部始終を録画する様に要求している様だが、この「涙の理由」は、かなり重要ではないだろうか?

 最初の逃走時に凄まじいパワーとスピードで警察を振り切り、これまた凄いエネルギーで2年7ヶ月も逃亡生活を続ける事が出来た市橋容疑者。

 本人はかつて「医学部に進みたかったが挫折した」そうだが、これだけのポテンシャルを持っているなら、医学部合格なんて軽く実現出来そうだ。

 多分私も含め多くの人はこの涙を「悔し涙」だと想像していると思う。

 「せっかく上手く逃げてきたのに」、「肉体労働で金を貯め、整形までして逃げ切ろうとしたのに」、「フェリーの時刻表を読み違えさえしなければ、出港間際のフェリーに潜り込んで沖縄まで行けたのに」・・・・そんな事を悔しがっている様な気がする。

 しかし1人の人間の遺体を自宅のベランダに遺棄したという事は、当然殺害に関与している疑いもある訳で、そこを一切語らず、逃げ切るためには自死さえ厭わないという異常性は、決して許されるものではない。

 医療行為の強制はまた「人権云々」という話になるかもしれないが、場合によっては、鎮静薬を使用して点滴による栄養補給を行うとか、抗不安薬や向精神薬の短期投与なども考慮して良いと思うのだが・・・。

 今回の事件に関していえば、被害者の遺族は英国に居る。もし真実を明かさないまま自死を許すような事があれば、日本という国の恥を世界に晒す事になるだろう。

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2009/10/29

心の貧困

 まだ容疑が確定した訳ではないが、結婚詐欺+殺人で大金をせしめた女性がいる様だ。

 しかし、そこまでリスクを取って掴んだお金の使い道は、高級マンション居住、高級外車購入、そして高級レストランに頻回に通い、ブログでそれを公開する・・・・。

 何だかなぁっていう印象を持つのは私だけじゃないだろう。

 卒業文集の嫌いなものに「不潔、貧乏、バカ」と書いたというこの女性、その心には、何かとてつもなくnegativeなものが潜んでいたのかもしれない。

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2009/09/18

結局はお金なんだろうね

 昨日の酒井法子保釈報道は凄かった。湾岸署前~会見場~入院先の医大病院まで、カーチェイスだけでなく、ヘリも飛ばしてのバカ騒ぎ。早速今日のメディアでは「酒井法子保釈&会見が高視聴率!」という話になっていた。

 結局タレントって商品なんだなぁ、というより「商品でしかない」のかもしれない。

 今回の覚醒剤騒事件で、事務所やレコード会社などが受けた経済的打撃は莫大だから、本人の更生とかそういうレベルではなく、何が何でも復帰させて損失の穴埋めをさせ、そこにCMを絡ませて広告代理店も潤うっていう感じだろうか?

 芸能界って怖い世界だなぁ。

 追記)このエントリを書いた後、札幌市の弁護士会副会長が、覚醒剤所持で逮捕され、尿検査で陽性というニュースが流れた。自宅も映ったが、宮の森か伏見の高台か、いずれにせよ札幌の代表的な高級住宅街の立派な家。こりゃ日本の薬物汚染は多分もの凄い勢いで進んでいるんだろうな。

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2009/09/02

ちょっと気になる保健師さん急死の話

 利尻島で勤務していた保健師さん(道職員)が、インフルエンザの症状で稚内市内の病院を受診、タミフルを処方された後、市内のホテルに宿泊していたが、翌日死亡が確認された。

 島内でインフルエンザにかかった患者さんに対応していたそうだが、その際マスクなど、決められた手順は守られていたという。

 今まで国内で亡くなられた方の殆どは高齢だったり基礎疾患(慢性腎不全、糖尿病や血液疾患による免疫不全など)を有していたが、この保健師さんは40代で高血圧がある程度、免疫不全などがあったとは考えにくい。

 そうなると死因は、☆インフルエンザによる脳症や急性肺炎など重篤な病態、☆インフルエンザと心筋炎などを起こす他の夏かぜウィルスの重複感染、☆虚血性心疾患など内科疾患、☆ウィルスの変異による強毒性化 というあたりになるだろう。

 道は厚労省に報告し、ウィルスの遺伝子型検査や、採取した細胞(心筋か?)の病理学的検索を行う様だが、願わくばこのケースが「ウィルス変異」でない事を祈るばかりだ。

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2009/08/22

派遣村の人たちは本当に怠けているのだろうか?

桝添厚労相の発言「派遣村に四千人分の求人票を持っていったが誰も応募しない。そういう怠けている人たちには税金を使わない」が問題になっているらしい。

 東京から遠く離れた私には、具体的なイメージは掴みにくいし、細かい事情も分からないけど、一つだけ思ったのは「もうみんな疲れてしまって、応募とかする気力が無くなってしまったのでは?」という事だ。

 桝添氏は幼少時に父を失い、大変苦学して東大に入ったそうだが、その後の人生は順風満帆(欧州留学~ジュネーブでの研究生活を経て東大助教授)、少なくとも東大入学以降、世間から白い目で見られる経験は皆無だったに違いない。

 人間は何度か拒否的対応を受けると、だんだん萎縮気持ちが萎縮して来る。私自身就職を回避して大卒無職になった時には、あちこちで随分嫌な思いをしたものだが、結果的に「イチかバチか、点数さえ取れば何とかなる」世界に飛び込んで辛くも生き延びて来た。

 しかし二度目の挑戦で潜り込めたからラッキーだったが、さらに何度か失敗したら、その先もう頑張る事は出来なかったろう。

  だから派遣村の人たちの中には、求職活動を繰り返し、その度良い結果が出なかった為に、求人票を出されても反応出来なかった人も居たんじゃないだろうか?

 そしてそれに対して「怠け者」と言い切ってしまうのは、主に弱者と向き合う役所の責任者としてどうなんだろう?と思ってしまう。

 労働というヒトとして大変重要な営みを破壊し、企業の利潤追求ばかり後押しして来た自民党政治に、多くの人がもうウンザリしている訳だが、仮に政権交代した所で、また何が起きるか分からないのも確か。やはり選挙結果より、その後の動向をしっかり見て行かなくちゃね。

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2009/08/12

覚醒剤常用による脳への影響

 仕事柄ごく稀ではあるが、薬物常用者を見かける事がある。その病態は様々だが、勿論ここに詳細を書く訳にはいかない。そこでごく一般的な医学文献検索サイト「PubMed」を覗いてみた。

 気になる結果だが、覚醒剤の主成分=methamphetamineは、前頭葉における糖代謝の低下させて機能障害を起こす他、、セロトニンやドパミンといった神経伝達物質にも影響して精神症状を起こし、動物実験では強い依存性が確認されている。

 そして、長期使用それによって脳に不可逆的な変化が起きてしまった場合、ダメージを受けた脳を元に戻す事は、極めて難しいと推測される。

 また他の動物実験では薬物+アルコールでさらに脳への影響が強まるという結果も出ているから、やはりこうした薬物の使用は厳しく制限すべきだろう。

 今回の事件は元アイドルタレント云々の話で終わらせるのではなく、おそらく想像以上に広まっている「薬物中毒、依存に苦しむ人々」をどう救済するかという所に焦点を移すべきではなかろうか。

 昔の様に注射器を使わなくても手軽に使用出来る事から、つい手を出してしまう覚醒剤、シンガポールの様に、一定量以上の所持(=販売目的)は死刑という国があるという事実を、我々はもっと厳粛に受け止めるべきなのだ。それは「麻薬を広める者は殺人者」という事なのだから。

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2009/08/10

電通70%の減益

 高度成長期以降、個人における「消費」という行動の中で、広告が果たしてきた役割は非常に大きい。そしてその媒体がテレビや新聞・雑誌であった事から、企業とメディアは相思相愛、つい最近まで「広告は文化」という位置付けがなされていたと思う。

 しかしウェブの発達や携帯コンテンツの充実、さらに若い人を中心に活字離れが進んだせいか新聞の購読者数は減少。消費者も「実際に買い物をする際には、価格.COMを一番参考にする」人が多いという調査結果もあるから、広告代理店の立ち位置も難しくなってるのかもしれない。

 まあ最早「何を消費するか」で自らのidentityが評価される時代は遠く去り、消費者のニーズも多様化、私自身のテレビ離れもあるだろうが、長く記憶にに残るCMは殆ど無くなった気がする。

 勿論電通ほどの会社なら、この程度で揺らぐ事は無いのだろうが、例え一時的にせよ、70%の減益(但し法人税還付により税引き後の利益は逆に23%増加)という事態に陥ったのは、良い兆候とは言えまい。

 「世論を動かす力がある」と言われてきた電通、この先どういう戦略に出るのか、ちょっと注目してみたい。

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