特にこれといって誇れるスキルもない私だが、PC歴は24年、パソコン通信時代を含めればネット歴も14年くらいになるから、新しもの好きな事だけは確かだろう。
この間技術の進歩、インターフェイスの改善を毎年肌で感じてきたのだが、最近はそれを喜んで享受するユーザーはむしろ減っており、ネットの主流もPCから携帯へと変わっている様だ。
PC黎明期には文章の入力はラインエディター+単漢字変換(笑)で、文章全体を見渡す事が出来なかった。しかも入力速度は筆記用具に比べて圧倒的に遅く、キーボードからコツコツ入力操作をしてる私は「変わり者」として白い目で見られたりした。
その後FEP(これも死語かか?)が進化し、ラインではなくウィンドウ・エディタが普通になって一気にワープロソフトが普及、最終的にワープロ専用機が駆逐され、PCはOA化の中心的位置を占める様になる。
しかし一世を風靡したワープロソフトはユーザーの希望を必ずしも反映しないまま過度な多機能化に邁進、毎年スペックを上げていく最新のハードを定期的に更新していかなければ快適な動作が得られず、結局ユーザーのPC離れに繋がった様な気がする(Vista搭載PCの販売不振はこれが原因だろう)。
その反面ここ数年携帯でのネット接続がPCを上回り、商用サイトの多くはメインをPCから携帯へと移している。確かにモデムも要らないし、いつでもどこでも接続できるという点で携帯がPCに勝るのは理解できるが、全角で横9文字・縦6列(私の携帯の場合)という世界で複雑な文章を書いたり推敲したりするのは非常に困難であり、個人的には非常時以外殆ど使わない。
今や携帯で小説を書く人もいるくらいだから、習熟すればあまり変わらないのかもしれないが、私の場合は思いついたアイディアを速やかに入力し、入力という作業によって次のアイディアが誘導されるし、一旦書いたものを頻回に直したりもするから、やはりPCでの作業がしっくり来る、自宅では1600×1200ドット、出先ではジャスト1kgのノートPCで1024×768ドットを使っているので領域的にもほぼ満足、思いつくままにキーボードを叩いてるうちに、自分でも予想しなかったネタが出力されたりするから、適度に脳を刺激するという意味でもPCの方が優れているんじゃないかな。
まあ20年以上PCを使ってきたユーザーとして感ずるのは、マイクロソフト社の独占とあまり意味のないOSの肥大化、そしてそれに乗ってハードを売ってきたメーカーの戦略ミスによってPCの進化が歪められ、結果的にPCが支持されなくなったとしたら実に不幸な話だという事だ。
現在はオフィスはパワーポイント2000がメインで時々エクセルを使う程度、文字入力の殆どはTeraPad+Atok2005だから、今使ってるPCが潰れるまではWindowsXP・Proを使い続けるつもりである。
本来の技術の進歩という観点から言えば、PCの進化とは安価なCPU+少ないメモリでサクサクソフトが動くという事なのだが、その実現がPCではなく、実は携帯で達成されたというオチだとしたら、あまりに皮肉な話であろう。