19日に発表された「ミシュランガイド」東京版」、何と2つの寿司店に三つ星が付いた事が大きな話題になっている。
私自身高級寿司店など全く無縁、皿が回らない寿司店に行くのは年に2~3回あれば多い方だが、「プロの仕事」という面で興味があり、最近購入した文庫本でこの二店が紹介されていて驚いた。
しかもこの二店、親方は師弟関係にあり、そのあたりの詳しいいきさつもこの本を読むと良く分かる。
まあ詳しくは読んでいただくのが一番だが、この本を読んでいくに従って「プロが教える仕事の奥義」みたいなものが伝わってくる様な気がするのは私だけだろうか?
一つはまず基礎をしっかりやって一定水準を確実にキープする。しかる後にある程度のチャレンジも試みる。そして自らのキャラを強調せずとも、普通の事を普通にやって客を唸らせる・・・。
こういう親方たちには色々面白いエピソードがあり、例えば「お金は不幸から自分を守ってくれるが、沢山あっても幸せになれる訳じゃない」という名言を吐いたり、某大企業のの秘書課から来た「うちの役員がお宅の寿司を食べたいので勘定は会社の方に」という話にキレて「はじめてのお客様にはツケは致しません」と敢然と断ったり、「ネタは良い物から先に使います。大事に取っておいても残る時は残るんですから」という真っ当だけどなかなか思い切れないポリシーを持っていたり、とにかく人間としてホンモノのオーラが出ていて、読む方も思わず身が引き締まるのである。
最近は何だか日々コツコツ精進しても格好悪いし報われない世の中になりつつあるようでちょっと寂しいが、自分はプロの端くれで居られる様に、何とかやっていきたいものだと思う。
でもそのうち病院ミシュランも出来るかも(笑)。
追記)上記の店に関して「常連客と一見客の差別がひどく、味も以前ほどではない」という話があちこちから出ていた。私はこの文庫本を読んで感想を述べただけで実態は知らないが、やはり「常連客贔屓」というのは絶対良くないと思う。
業種が違うので一緒には出来ないが、医療機関の場合、初診の方は不安と緊張でsensitiveになっている事が多く、我々はまず「挨拶」と「笑顔」でお迎えする様心がけている。勿論空いてる時などに長年通院している患者さんと地元言葉で雑談する事もあるが、それはあくまで診察室(待合いスペースとは完全に遮断)内だけであり、新患の方に不快な思いをさせない様配慮している。
まあ何にせよ親しければ親しいなりにきちんと節度を保って付き合わないとダメなんだろうな。